那覇空港から車で約90分、橋で渡れる小さな離島『瀬底島』。
周囲約8kmの小さな島で、沖縄本島とは全長762mの瀬底大橋で接続されています。
観光地として有名というより「静かな穴場」という言葉が似合う島で、透明度の高い海と落ち着いた雰囲気が魅力です。
今回、わが家(小6女子+小3男子、夫婦の4人)は、この瀬底島で『ウミガメと泳げるシュノーケリングツアー』を体験してきました。
お世話になったのは、家族貸切ツアーで人気の「ジャミング(Jamming)」さん。
子ども連れでも安心して楽しめる仕組みがしっかり整っており、「初めて家族でシュノーケルに挑戦したい」という方にもぴったりだと感じました。

📍ダイビングサービスジャミング本部店
住所:沖縄県国頭郡本部町渡久地162-2
TEL:0980-43-7227
公式HP:ダイビングサービスジャミング
なぜ瀬底島が「子連れシュノーケル」に最適なのか

画像引用:一般社団法人本部町観光協会
透明度の高さは本島トップクラス
瀬底島の大きな魅力は「海のクリアさ」。
周辺の海は透明度20〜30mといわれるほど、本島から車で行けるエリアの中ではトップクラスの透明度です。
足のつく浅瀬でも、泳いでいる熱帯魚やサンゴがはっきり見えます。
波の音と水面の揺らぎだけで、もう子どもたちは大興奮。
一歩海に入れば別世界が広がっていて、海に慣れていない子でも「怖い」より「ワクワク」が先に来る環境です。
午前中(9〜11時ごろ)の晴天・無風〜微風の日がベスト!
●太陽の光が海中に差し込むため、水の中が明るくクリアに見える
●風が弱いほど波が立たず、海底が舞い上がらないので透明度が保たれる
●干潮後1〜2時間は、沖の澄んだ海水が岸に入ってくるため透明度が高くなる
雨・曇り・強風の日は避けたい
●雨で土砂や浮遊物が海に流れ込むと、濁りが発生する
●曇りだと光が弱く、水中の色が暗く見える
●風が強いと波で砂が舞い上がり、 視界が悪化する
●引き潮の時は、陸側の濁った水が沖に流れ出すので、視界が悪くなりがち
遠浅で初心者でも安心
特に小さな子連れだと、いきなり深い海は不安ですが、瀬底島は徐々に深くなる「遠浅」。
人気の瀬底ビーチでは、水深がゆるやかに深くなる地形になっており、50〜100mほど沖でもまだ足がつく場所が多くあります。
もう1つの人気ビーチであるアンチ浜では、水深は砂浜から20〜30m先までは胸〜肩程度ですが、その先にリーフ(サンゴ礁の境)があり、そこを越えると一気に深くなるので気をつけましょう。
いずれにしても、足がつく場所で顔をつける練習からスタートできるので、浮き具に頼らなくても慣れやすいのが嬉しいポイント。
子どもが不安になった時は、いつでも陸に戻って気分転換できるのも安心ですよね。
●干潮・満潮で水位の差が大きく、満潮時は急に深くなる場所もあるので注意。
●下げ潮のときは沖に引っ張られる流れ(離岸流)に注意しましょう。
ビーチエントリーでも十分に楽しめる
砂浜からそのまま入れるタイプのビーチエントリーは、小さなお子様にピッタリ。
水深は1〜3m程度のところが多く、明るい水中景観を楽しめます。
浅瀬が続き、波も穏やかな瀬底の海では、沖までいかなくてもたくさんの魚が生息していて、クマノミ類・スズメダイ、チョウチョウウオ、ベラ類・小さなサンゴなどが観察可能です。
ボートエントリーで沖まで行かなくても、色とりどりの小魚やクマノミなど、“南国らしい魚たち”を間近に観察できるのが魅力です
今回申し込んだツアー情報|ジャミング(Jamming)が子連れ向けな理由
瀬底島周辺では複数のツアー会社でシュノーケルが体験できます。
今回こちらのお店を選んだ理由は、『完全貸切』のプランがあること。
シュノーケリング中の痛ましい事故が今年も多くニュースになっている中、安心できるお店にお願いしたいと思うのは当然ですよね。
特に、小さな子がいると「他のお客さんに迷惑をかけないかな…」「泳げなかったときに助けてくれるかな…」などと不安がたくさんあるのではないでしょうか?
私たちは今回、ボートエントリー(瀬底島の外洋(リーフエッジやドロップオフ)へ移動して泳ぐ)を予約したこともあり、水深の深い海で泳ぐことへの不安感も大きかったです。
でも、完全貸切プランなら、家族やグループに専属のガイドがついてくれるので安心して参加できます。
実際に体験してみて、家族全員が不安を感じることなく、美しい海を満喫することが出来ました。
嬉しかったポイント

子どもたちは少し緊張気味でしたが、分かりやすい説明とレクチャーのおかげで、すぐに「早く潜りたい!」とワクワクしている様子でした。
当日の流れ(集合~浅瀬での練習)
① 受付・着替え・説明
集合場所に到着すると、同意書の記入と使う道具の準備をします。
使う道具は、水中メガネ・シュノーケル・フィン(足に付けて泳ぐのを助けてくれる)です。
希望があればウエットスーツを借りることもできます。
初めて着用して泳ぎましたが、浮力がすごいですので、泳ぎが不安な方や子供は着用必須です!
道具の準備ができたら、シュノーケルの使い方を教えてもらいます。
船酔いが心配な方は、出発前に酔い止めをもらうことができます。
🔗30代母の水着の選び方や、避けた方が良い水着はコチラの記事で解説しています。
② 船に乗って、いざシュノーケルポイントへ!
船に乗って移動する時も、周囲の景色の美しさに目を奪われます。
船酔いするかと不安でしたが、10分くらいの乗船であっという間にシュノーケルポイントに到着です。
水深5mほどのポイントと大人でも少し不安ですが、まずは水慣れをするというステップがあるのもジャミングの良さ。水の冷たさなどにも一旦触れることで、抵抗感を減らします。
特に小3の息子は泳ぎに不安があり大丈夫か心配でしたが、ガイドさんが先に海で待ってくれている中で入ると、
「めっちゃ浮く!」
ちょっと顔がこわばっていましたが、一気に余裕が出てきてました。
③ シュノーケル開始|これこそ「沖縄の海」
船の近くでの練習を終え、家族全員が「もう大丈夫」となったら、ガイドさんの案内で少し沖へ移動します。ここから海の色が一段と青くなり、水深も少しずつ深くなっていきます。
底まで透けて見える景色に家族全員大興奮。
これだけで「特別な体験をしている」感覚が一気に高まります。
疲れたり、怖かったら浮き具につかまりながら泳ぐこともできるので、泳ぎに不安がある方でも安心。小6の娘とパパは余裕があり、最初から自分の力だけでスイスイ。
弟に「こっちに魚いるよ!」と案内してくれる姿は、いつもよりちょっとお姉さんでした。
船は近くで待機していてくれるので、体調不良の際にはすぐに戻れる安心感があります。
④ ついにウミガメに遭遇|家族で息をのむ瞬間
少し進んだところで、ガイドさんが「この辺りがウミガメの遭遇スポットですよ」と教えてくれました。絶対に出会える保証はないので、不安でしたが、
「いる…!」
私たちの前を悠々と泳ぐ一匹のウミガメの姿。
ちょうど水面に顔を出した直後に出会ったので、距離にしてわずか3〜5メートルほど。
後ろから追いかけず、横に並んで泳ぐと良いを教えてもらい、一緒に泳ぐことができました。
ウミガメが泳いでいる姿を見るだけで、とても幸せな気持ちになれました。
子どもたちは声にならず、ただ目を見開いて感動の表情。
写真や動画で見るのとはまるで違う「同じ海の空間を共有している感覚」を感じ、これが瀬底島のシュノーケルが人気な理由なんだと、体験してみて実感しました。
⑤ ガイドさんが写真撮影|家族で写れるのが嬉しい
泳いでいる最中、ガイドさんがGoProで撮影してくれます。
沖縄の美しい海で家族写真を撮ってもらえる機会なんて、日常では絶対にありません。
ツアー後に撮影データを受け取って見返すと、海の透明度だけでなく表情の自然さがすごくて、「家族旅行のハイライト写真はこれだな」と感じました。
データ転送はスマートフォンにしてもらう方が多いと思いますので、空き容量は事前にチェックしていくことをオススメします。

実際に見られた生き物たち
・ウミガメ
・チョウチョウウオ
・ロクセンスズメダイ
・ルリスズメダイ
・グルクン
・クマノミ
魚影が濃いので、ただ浮いているだけでも水族館の中に入ったような気分。サンゴが立体的でダイナミックで、スケールの大きい景観に圧倒されるばかりです。
群れで泳ぐ魚、数匹で泳ぐ魚、一匹で泳ぐ魚など、種類によって生態が様々です。
たくさんの魚たちが住んでいる大きな珊瑚礁は、まるで魚界の集合住宅のようでした。

もっと色々な魚に出会いましたが、名前が分かりませんでした…。
沖縄に住む魚を勉強してから行くと10倍楽しめると思います!
子連れ参加でわかったポイントと注意点
同行してくれるガイドさんが、魚やサンゴについての知識を教えてくれたり、移動の声掛けなどをしてくれるのですが、水に潜ってしまうとガイドさんの声が全く聞こえません。
夢中になってずっと水中を見ていて、顔を上げたらみんなが離れたところにいる…!なんてことにならないよう、1分に1回は顔を上げて周りを確認することがとても重要だと感じました。
特に子どもには、海に入る前に伝えておくと良いと思います。
また、沖縄の日差しは、10月でもかなり強いです。
たぶん仙台の真夏と同じくらいはあるので、「日焼け止め」は必須です!
ウエットスーツを着用しないで、ライフジャケットを使用する場合はラッシュガードやレギンスも準備している方が安心。
シュノーケリング体験時の姿勢はうつぶせなので、ふくらはぎや首の後ろ等、体の裏側も忘れずに日焼け止めを塗りましょう。
\ノンケミカルの日焼け止めは珊瑚などの自然環境を守ります/
持ち物・服装まとめ
あらかじめ服の下に水着を着ていくと、出発準備がスピーディーにできます。
実際に体験して分かったのは、髪が水中メガネの前をふわふわして視界が悪くなること。
女性はもちろんですが、男性でも髪の長めの方は前髪までしっかり結んで行くことをオススメします。
アクションカメラを使用して撮影をする場合は、カメラをシュノーケルマスクの上部に固定するマスクマウントや、頭に装着するヘッドストラップマウントなどがあればカメラを手に持たずに撮影が可能です。必要に応じて準備しましょう。
- シュノーケル用具一式
- タオル
- シャワー
- シャンプーやボディソープ
- 船上での飲み物(麦茶)
- 酔い止め
- ドライヤー
- マスクの曇り止め
- 水着/ラッシュガード
- サンダル
- 着替え
- 日焼け止め(ウォータープルーフ)
- 防水スマホケース
- アクションカメラ(+固定用具)
- ヘアゴム
かかった費用
今回は、リクルートポイントも貯まるじゃらんの遊び体験で予約をしました。
費用の総額は家族全員で26,400円で、追加料金など現地で発生したお金はありませんでした。
内容は下記のとおりです。
💰シュノーケリング費用詳細💰
■プラン名
【ボートシュノーケル1回】ウミガメに高確率で出会える瀬底島シュノーケリング! サンゴ礁&熱帯魚と泳ぐ贅沢体験♪
■費用
6,600円×4名=26,400円
■料金に含まれるもの
〇 シュノーケリングガイド料
〇 シュノーケリング機材レンタル一式
〇 ボート乗船料
〇 水中写真&動画撮影(データプレゼント)
〇 温水シャワー・バスタオル貸出

体験前はちょっと高いかな?と思っていましたが、結果は大満足!
価格に見合った(それ以上の)体験となりました!
周辺スポット
ジャミングでシュノーケル後に寄りやすく、おすすめのお店はこちらです。
午前中にシュノーケリング → お昼ご飯 → 午後は美ら海水族館
という流れが王道ルートで、子どもも体力的に無理がありません。
▶まとめ|瀬底島は「初めての家族シュノーケル」に最適
瀬底島は観光地化されすぎていないからこそ、自然そのままの美しさが残っています。
貸切ツアープランがあるジャミングは、子どものペースに合わせてくれるので、“はじめての体験”でも安心感が違います。
そして何より、家族全員で同じウミガメに出会い、同じ瞬間を共有できたという経験は、ただのレジャーを超えて「一生の思い出」になりました。
頼もしいガイドさんや船長さん、設備や貸出品の充実さ、何より大きな安心感を得られるお店を選んで本当に良かったと感じました。
これから家族でシュノーケリングを考えている方はぜひ、本部町のジャミングを検討してみて下さい。
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